【聖書】

ローマ 12.9~21

【説教】
「善をもって悪に」

↓早津牧師の説教 *三角印をクリックすると声が流れます

説教:「善をもって悪に」 by Heavens Gate on Mixcloud

スポンサーサイト
2015-12-06蔦S

 もう11月の終わりです。さすがにここに至っては、どんなに秋を引っ張ろうとしてもあきらめて、いさぎよく冬を歓迎しなくてはなりませんね。葉が落ちて寒々しくなりましたが、その分遠くまで見渡せるようにもなりました。この時季、殺風景な景色に彩を添えるのは小鳥たちです。樹の葉にじゃまされず鳥たちが目立つようになりました。冬の友として彼らは貴重な存在ですね。

 冬に突入する北半球は今、大きな課題を抱えています。特にシリヤの混乱による膨大な難民の問題です。一体何百万ともなる、国を追われた人々はどのように冬を過ごせるのでしょうか。考えただけでもその難しさに気が遠くなるほどです。国連や世界の指導者たちの叡智が求められています。つくづく混乱を生んだ政治的指導者の責任は大きいと言わなければなりません。こんな悲劇的な混乱が生じるようでは、強権的な政権に我慢していたほうがマシだったではないかと誰でも思うでしょう。イラクもシリヤも、前と今と一体どっちが良かったのかと思ってしまいます。実際、改革運動が社会の混乱を招いてしまうことは避けられません。そこでは多くの血が流されることも付随してしまいます。日本でも徳川300年の封建政治の安定は、多くの血と引き換えに近代明治政府へと移行しました。民主化を求めて中東各国で起こった華やいだアラブの春は、その混乱をうまく抜け出ることが出来ずに、今は幻滅にも、元の強権的な安定に戻ってしまった観があります。改革や革命のジレンマですね。為政者は何と大きな責任を負っているでしょうか。

 聖書は上に立つ為政者のために祈れと命じますが、まさにこの故でしょう。為政者が強権や圧制に拠らず、自己益ではなく、特に弱者のための正義を行うことは平和と安定の基礎ですが、しかし何と至難の業でしょうか。クリスマスを迎えます。イエス・キリストは、真の正義と平和を打ち立てる王の王としてこの世界に来られ、目に見えずともその世界を実現すべく今天から支配しておられます。すべての為政者がこの王に習うものでありますように。
【聖書】

詩篇 119.1~24

【説教】
「あなたのみことばは、私の足のともしび、私の道の光」

↓早津牧師の説教 *三角印をクリックすると声が流れます

「あなたのみことばは、私の足のともしび、私の道の光」 by Heavens Gate on Mixcloud

2015-11-12飯塚邸

 山はもう中腹まで葉が落ちて一足先に冬の眠りに入ろうとしています。貴重な葉が少しずつ落ちてだんだん色を失っていくのは寂しいですが、晩秋の風情もまた味わい深いものではないでしょうか。紅葉に入れ替わって今度は、普段は当たり前のようで目立たなかった、竹や松、そして椿の緑が自己主張をしているようです。季節と共に主役が入れ替わるのは公平なことですね。

 冬の眠りに入ろうとする自然界の穏やかな晩秋とは打って変わり、世界はまた先週末のISの凶行によって大きな衝撃を受けています。テロの拡散と深化の新しい段階に入ったとマスコミは警鐘しています。先週に引き続いてISの話題になってしまいますが、突然現れた鬼子と言うべきか、時代の生み出した怪物と言うべきか、いずれにしてもおよそ常識を大きく踏み越えた狂気振りに誰もその正体をつかみかねる思いでしょう。人間がここまで悪くなり得るのかと人間観の根本が問われています。でも目の前の現実なので、ただ見たくないものに蓋をして遠ざかって無視していることではすみません。テロが足元まで拡散してくることも有り得るとしなければならないからです。それをとどめるものは何でしょうか。

 今から20年前、日本はオウム事件によって大きな衝撃を受けました。一般の常識からしたなら彼らも、次々とあるべき線を越えてしまった狂気集団そのものとして驚かれました。ISと似たような性格を持っていたのではないでしょうか。後にオウム幹部の裁判が知らされることによって、彼らの良心は狂気的な犯行の前で揺れていたことも分かりました。しかし残念ながら彼らは坂を下るように悪に絡めとられていきました。でも彼らの良心の逡巡を知らされて慰めも覚えました。人間の可能性がそこにあるからです。当然ながら彼らも良心の前に震える小さな人間であったのです。軍事的制圧以上に神にかたちに造られた良心こそ希望です。ISの狂気に対して一人の人間としての良心が勝利するように、特に思想的な危機と誘惑の中にある多くの若者たちのために祈らなければなりませんね。
【聖書】

マルコ 4.26~32

【説教】
「神の国は人手によらず」

↓早津牧師の説教 *三角印をクリックすると声が流れます

説教:神の国は人出によらず by Heavens Gate on Mixcloud



↓妙高市文化ホール周辺の紅葉
2015-11-12妙高市文化ホール紅葉1

 10月の続いた青空から、11月に入ってさすがに少し天候がくずれ始めましたが、思いのほか温度はそれほど下がらず暖かい日が続いていることは得をしたような気分です。長期予報も今年は暖冬ということなのでこれまた楽しみです。冬を前にして今はまさに里の秋です。時間が許せば見頃の秋を追いかけたいですね。

 昨日のニュースで今年の流行語が紹介されていました。個人的には憲法や立憲主義を挙げたいと思います。数の力で簡単に憲法解釈を変えてしまった安倍政権の危険を肌で感じさせられ、憲法が大きな関心となって国民的議論となったことは不幸中の幸いでした。今は鳴りを潜めながら改憲に向かって機をうかがっています。もしかして来夏の参院選でよもや自民党が圧勝するようなことがあれば・・・どうなってしまうでしょう。目を覚まして祈らなければなりません。

 世界に目を転じれば、今年驚かされた大きな事件はロシアのクリミヤ併合とイスラム国(!S)の台頭です。露骨な力の論理に目を疑いました。21世紀になってこんな動きが起こるなんて、時代が逆戻りしたように思えるほどです。20世紀の終わりにソビエトが崩壊した時、有り得ないことが起こったと全く驚きましたが、こうなれば多分中国の体制もその内変わって、これからは穏やかな安定した世界になるのではと予想しました。しかし今の現実はまったく予想を覆されています。冷戦時代より悪くさえなっているのではないでしょうか。ことに常軌を逸した無法国家のように見えるISの出現と増殖に世界は大きな衝撃を受けています。まさに悪魔的な組織であって、聖書を知る者にとっては、悪魔そのものが露骨にその姿を現していると見えるでしょう。人類と世界、本当に一筋縄でいかないものですね。それはとりもなおさず悪魔ともなりえる人間への警鐘です。大丈夫だと楽観できる個人も国家もありません。先ず一人ひとりが神に耳を傾け、自らの悪魔性と戦い続けることが、人類と世界の崩壊に立ち向かうことであることを覚えたいと思います。
 2015年11月9日に「喜寿(77歳)」を迎える宮下愛子姉に、花束を贈呈しました。

 おめでとうございます。いつまでもお元気で。

宮下さんS
【聖書】

ローマ 1.14~17

【説教】
「義人は信仰によって生きる」

↓早津牧師の説教 *三角印をクリックすると声が流れます

説教:義人は信仰によって生きる by Heavens Gate on Mixcloud


↓紅葉の南葉山
2015-11-06紅葉の南葉山

 11月に入り今年ももう二ヶ月足らずとなりました。先週、この秋初めて柿崎線沿線で白鳥の群れに遭遇しました。いよいよ冬の使者の到来かと思わせる風物詩ですが、一方で彼らと共に今年もこの冬を越すのだと思うと、いとしい仲間のようにも思えました。長旅を終えて田んぼでエサを食べている彼らは、ゆったりと嬉々としているように感じられました。厳しいシベリヤの冬と比べれば、日本の冬は彼らにとっては温暖なリゾート地のようなのかもしれません。もしかして温泉につかる感覚でしょうか?我らの冬をリゾート地のように喜ぶ彼らに励まされて、雪の季節を迎えたいと思います。

 国連の核廃絶決議案に、主要常任理事国らが賛成しなかったことが報じられていました。核の非人道性についての文言に警戒感を感じてのことだと評されていました。核の非人道性は、普通の感覚では火を見るより明らかなのに、その文言が気になるとは政治の世界は、普通の論理の通じないところなのかとまた改めて考えさせられました。二重基準による駆け引きが横行する別世界と思えば、何を言うのも虚しく感じてしまいます。日本の被爆地訪問提案を、政治利用だと堂々と国連で反対演説をする中国の論理にも、相も変わらずの思いですが、それだけ人間不信、国家不信が強いということでもあります。

 南シナ海をめぐる中国の論理にも、普通の感覚ではついていけないのではないでしょうか。しかし堂々と主張する精神構造はどこから来るのでしょうか。露骨な力の論理が、今中国によって挑発されているようです。その論理に巻き込まれ、力競争に走るなら、混乱と悲劇は増大します。
今の世界の不安定化は、中国の力の著しい台頭によると言われます。力を持つことは誰にとっても願わしいことでもありますが、しかし歴史は力を持つ者が弱者を抑圧する歩みであったことも示しています。力は正義のためよりも、自己益化と独善化を招くのですね。これは国や政治の世界だけではありません。力は弱者の弱さを担うべきであって、自分を喜ばすべきではないという聖書の永遠の原理の前に、へりくだって自己を点検したいものです
【聖書】

ローマ 1.1~17

【説教】
「罪の深みから光が」

↓早津牧師の説教 *三角印をクリックすると声が流れます

説教:罪の深みから光が by Heavens Gate on Mixcloud


↓赤倉の紅葉ライトアップ
赤倉の紅葉

 不思議なくらい良い天気が続いた恵みの10月が終わります。冬を前にする11月は更に貴重な秋の一月ですね。木々が紅葉から少しづつ葉を振り落とすように、私たちも冬の備えをしなければなりません。でも冬を造られた神様がおられる限り、冬の主人に敬意を払って、来るべき不思議な季節を迎えたいと思います。

 教会では宗教改革記念日を迎えます。私たちプロテスタント教会のルーツとでもいえるこの出来事は、決して忘れることなく思い起こし、その遺産を守り、かみ締めて歩みたいと思います。1517年10月31日、マルチン・ルターが当時の教会に対して、質問状を提示した日を記念しています。もうすぐ丁度500年を迎えます。この動きは、きを一にするように多くの賛同者を得てヨーロッパ中に広がっていきました。質問状の中心は、当時の教会が、聖書の中心から逸脱して、迷信化、形式化に堕してしまっていることへの疑問抗議でした。この有名な歴史的出来事はある意味で教会にとっては負の遺産であり、負の記念です。教会はそれまで1500年の歴史を刻んでいましたが、時と共に聖書の中心にある宝が曇らされ、その価値が外面的形式的なことにすりかえられていってしまいました。ルターはちょうど今で言う、企業の内部告発者のような役割を担ったことになります。年月と共に、惰性化、形式化、更に歪曲化が起こることは多くの物事の宿命でさえあるかもしれません。だからこそ襟を正す材料としてずっと記念しなければなりません。

 今年日本は戦後70年を記念しましたが、新生日本の遺産である憲法の、中心的な宝である9条に改変がなされました。改変を超えて棄却しようとする勢力さえあるのです。これもまたある意味で時の招いた惰性化現象かもしれません。純粋で良いものを守ることは至難のわざです。雑草のほうが簡単に育ってしまうのですね。幸いなことに2000年来、聖書は完璧に保存されています。永遠の憲法である聖書に絶えず立ち返り、そこにある宝をいつも新しく発見するものでありたいと思います。