【聖書】

ルカ 15・1~24

【説教】「捜し出された羊」

↓早津牧師の説教 *三角印をクリックすると声が流れます
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 参院選を迎えます。思えばちょうど一年前、安保法制反対のため日本中に大きなうねりが巻き起こりました。参院において政治家たちの良識が働くかと思いましたが、結局は身も蓋もないほどの与党の強行採決で終わりました。70年守ってきた憲法9条を、あっという間に覆した瞬間でした。大きな虚脱感が残りました。このような与党勢力がいつまでも続くはずがない、彼らに歴史の審判が下るようにとの思いでその推移を見守ってきましたが、与党の支持率が下がらないままこの参院選を迎えています。

 今度こそきっと動きがあるに違いないと当然期待してきましたが、事前調査は改憲勢力が三分の二を獲得する勢いだというのです。どうしたことかと気持ちが沈んでしまします。原発のなし崩し的再稼働、沖縄問題への不誠実、限界のアベノミクスと消費税の欺瞞、そして先日は森元首相のオリンピック選手団への強圧的発言等、数の横暴が目に余るのに…ああ、国は動かずとの思いです。

 しかしあきらめて泣き言を言っているわけにいきません。見えるところはなかなか動かずのようであっても、70年間の我が国民の潜在能力を信じたいと思います。悲惨な戦争の罪悪を経験し、その犠牲と不名誉と引き換えに単に売り渡してしまう馬鹿ではないことを。そしてこの憲法を盾にとってアメリカの圧力に屈しないことを。そうでなければ何十万にも及ぶ同胞の死が無意味となってしまいます。

 それと同時に私たちは日本国民である以上に神の国の国民として、この時代にあっての私たちの戦いはどうあるべきなのかと問われます。聖書時代の聖徒たちは今よりももっと難しい政治状況の中で生きました。ダニエルはバビロン帝国で、そしてパウロはローマ帝国の住人でした。共に民主国家などとは程遠い専制国家でした。彼らは政治形態を指示してはいません。しかし神の民の生き方は明確に指示されています。“地の塩、世の光たれ”とは、政治を変える以上に私たちの召された戦いですね。