稲穂

 猛暑が続いていますが、ここ数日、夜は真夏でも、朝方には秋の冷気の訪れを感じます。そしてまた残念ながら、日が短くなっていることも確実です。やはり立秋は名のみの暦だけではないのですね。早や秋? と少し寂しくなりますが、でも予報はまだまだ残暑が続くということですから、暑さに気をつけながら夏を楽しみたいと思います。

 7、8月としばらく平和について考えてきました。誰もが認める人類の理想と願いでありながら、ガラスのように壊れやすい現実を考える時、先回も書いたように人間性の本質を考えざるを得ません。平和を壊す大きな要因の一つは、人間一人ひとりの狭く小さな心にあることは明らかです。それは寛容でおおらかであることの反対です。それをさらに突き詰めれば、私たち人間の内には皆、人への恐れがあるということです。大げさに言えば、みな対人恐怖症を病んでいるのです。レベルは違っても誰も人間関係に苦手を意識しているのではないでしょうか。この人への恐れは、本能的に防衛反応となり、相手への不信感を産む土壌となります。

 不信感とは実に厄介なものですね。どれだけ小さな心から来る不信感の独り相撲が物事を負の方向に引っ張っていることでしょうか。「人を見たら泥棒と思え」とはバランスを教えた世間知だと思いますが、人間の悲しい現実をも教えています。世界がこのことわざしか知らなければ、当然、世界に平和はありません。

 残念ながら、近隣のある国々は、マスコミを通して他国への不信感をあおることを国是としています。信じないことによって自分の守りを固めることは、最低限の平和を保障するかもしれませんが、決して幸福ではありません。日本の平和憲法の前文は、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」と宣言します。軍備の代わりに信じることを土台にすると謳っているのです。聖書もまた不信の世にあって、信じることをもって世の光となれと勧めます。おとぎの国の憲法と笑われようが、このスピリットをこそ守りたいものですね。
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