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バッタ2

 8月が終わります。猛暑報道が続いた8月でしたが、このところ気温は30度を越えずに落ち着くようになりました。特に朝は涼しくなりました。自然界も何となくほっとして夏の疲れを癒しているように見うけられます。私たちの心身もまた秋に向かって、うまくソフトランディングが出来ますようにと願います。

 キング牧師の歴史的な演説から50年を記念する報道が続きました。この公民権運動の栄光が、このようなかたちで改めて記憶されることは喜ばしいことです。それにしても、民主主義の先端を行くアメリカ社会がほんの50年前まで、このような恥ずべき人種差別政策が公然と行われていたことに驚きを覚えます。そしてその中で特にアフリカ系の人々がどんなに長く忍従と戦いの日々を強いられてきたことでしょうか。誇り高いアメリカの触れられたくない恥部ですが、しかしもちろんこれはアメリカ一人のものではなく、人類の本質を暴いている教訓です。

 私たち人間は何と差別感情を克服できないものでしょうか。このアメリカや、またアパルトヘイトをようやく廃した南アフリカ共和国に対して誰も石を投げることなど出来ません。今も世界中で止むことのないいろんなレベルの民族紛争もまた、差別意識が大きな役割を果たしているではないでしょうか。人類は、差別政策を克服しながら近代社会を造ってきたといえますが、しかし人間の差別感情は、法律によって克服できない厄介さを持っています。事実、公民権運動の勝利を記念するアメリカは依然として白人系優位の社会として、人々は有形無形の差別と戦っています。ある意味で公民権運動はどこまでも続く戦いでもあるのです。

 聖書は、この差別意識こそ、人間の最も醜い最大の罪として定義しています。これに比べたらある意味で殺人や窃盗など子どもの罪とさえ言えるのです。「俺はあいつとは違う。もっと立派で清い」という思いこそ、地獄の底から湧き上がってくる悪魔的な罪であり、人類を汚染する黒い水です。キング牧師の夢は、政治的戦い以上に、霊的な戦いを問いかけているのです。
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