台風16号

 先日は最大級の大型台風が日本の太平洋岸をかすめながら通過し、残念ながら大きな災害をたらしました。最近の自然現象の大型化はどの地域にも危機を現実のものとしています。それでも、ますます高度に文明化されつつある現代にあって、自然は、圧倒的な神の使いとして、現代人に何かを語りかけています。ですので、神の恵みとあわれみに満ちた完全な支配を祈りつつ、自然を通して語る神を覚えながら歩みたいものです。

 自然災害の大型化は不安ですが、それ以上に深刻なことは、やはり人間が生み出している様々な問題です。その代表が、争いのエスカレートと戦争でしょう。つくづくと、人間はこれだけ争いの歴史を重ねながら、それでも争いを克服できない者であることを思わされます。日本国憲法の戦争放棄は夢のまた夢のようです。新たな戦争に備えようという発想が依然として政治家たちを動かしています。

 新聞で「アンパンマン」の作者、やなせたかしさんの死を知りました。この作品は、1973年に発表されたとのことですが、以来40年にもなりますが、親、子、孫へと新しい世代に受け継がれて愛されています。その作品から伝わるメッセージに多くの人々が共感しているからでしょう。彼の語る正義が、子どもの心に、そして大人になっても失われずに愛され、実践されるなら、確かにアンチ戦争世代が育っていく希望があるかもしれません。その正義観は次のように紹介されていました。「声高に語る正義はうそくさい。正義も悪もない。唯一ある正義はひもじい者に食わせることだ」と。

 言わんとしていることは、人間の正義の愚かさであり、強者の正義への弾劾でしょう。正義の名の下に戦争をし、悪を正当化し、弱者を守るという本当の正義を踏みにじってきたのです。正義に優るものこそ愛であり、正義は愛をこそ土台にしなければならないということは、聖書の中心思想です。愛のない正義は最大の悪となるのです。でも人間は何と自前の正義を振り回す者でしょうか。それこそ罪の本質として聖書が教える真理です。心して自前の正義を悔い改め続けるものでありたいものです。
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